【P.G.C.D.について】特別な時間
こんにちは、P.G.C.D.スタッフの江上です。
真夏の暑さも落ち着き、過ごしやすい日も増えてきましたが
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日はP.G.C.D.のアートギャラリーにて開催中の
竹村京さんの展覧会「白の時間」をご紹介します。
竹村京さんは、東京藝術大学大学院 美術研究科修士課程絵画専攻油画修了後、
ドイツのベルリンにて15年ほど活動され、
現在は群馬県を拠点に活動されています。
今回ご縁あって、P.G.C.D.アートギャラリー初の展覧会で素敵な作品を展示中です。
その時に感じた色の絹糸で、時間の流れを表現した「Time Counter」シリーズ、
壊れてしまったものを布で大切に包み、絹糸で縫い止めた「修復シリーズ」、
人や時間が複雑に交差した、時の流れを表現した「time of white」シリーズ、
国や言語が違っても共有できるトランプに刺繍を重ねた作品、などなど
素敵な作品によって、とても心地よい特別な空間になっています。
8月には、竹村京さんと一緒に作品作りを体験できる、
修復シリーズのワークショップ「壊れたときのまえとあと」を開催しました。
「壊れてしまったけど捨てられないもの」を持ち寄り、
思い出のエピソードを共有してから、布に包み刺繍をして作品作りを行います。
実は私も参加させていただいたので、その時の様子もご紹介したいと思います。
竹村京さんがドイツのベルリンにお住まいだった時、
洗濯機のホースが水圧でパンパンになり、弾けて大暴れ。
部屋中の食器や色んなものが割れて壊れて大惨事。
その時の情景とともに、この修復シリーズが生まれたエピソードをご紹介いただきました。
参加者それぞれが思い出を振り返りながら色紙に描き、
ひとりひとり発表したあと、布や糸を選んで作品作りに入ります。
私が持参したのは、15年ほど前に自分で焼いた陶器。
一番のお気に入りだったのに、先月大胆に割ってしまいました…
以前、母親と一緒に陶芸にはまっていたので、
当時両親が営んでいた天ぷら屋さんで使う器や自宅用の器を
数年にわたって毎週二人で仲良く焼いていたこともあり、
落として割った瞬間に、大好きだったお店のことや、
母との思い出が走馬灯のように頭をめぐりました。
割れ方が激しく、金継ぎも難しいだろうと思いつつ
捨てられずにしばらく保管していたのですが、
このワークショップで日の目を見ることに。
お店や母との思い出、割ってしまった瞬間の感情に加えて、
竹村京さんやご参加の皆さんと一緒に作品作りを楽しんだ素敵な時間の思い出も加わり、
より一層大切にしたい宝物に生まれ変わりました。
この作品を見るたびに、色んな瞬間の色んな感情が蘇って、幸せな気分に。
日常のなかに、心が動く何かが身近にある生活っていいなぁと実感しています。
ワークショップは3回開催し、沢山の方にご参加いただきました。
各回皆さま、素敵なエピソードの壊れてしまった大切なものが、
それぞれまた違う形で素敵な作品に仕上がっていました。
今後も、P.G.C.D.のART PROJECTで、
心が動く何かを感じていただける空間や時間を提供できればと思っております。
展覧会「白の時間」は9月末まで開催中です。
9月29日開催、竹村京さんと弊社代表野田の
トークセッション(第二回目)も参加者様を募集中。
お時間がございましたら、ぜひお越しください。
※トークセッションは、定員を超えるご応募をいただいた場合は抽選とさせていただきます。
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